バフェッサで学ぶ投資の基礎

バフェッサ

日本は金融知識の正答率が低いこと、また金融教育を学校などで受けた人の割合も低いことから、海外と比較して金融教育の遅れが指摘されています。「金融リテラシー」とは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のことですが、この金融リテラシーが私たちに欠かせないもの、として政府は金融経済教育の必要性を訴えています。これまでしっかりと学んでこなかったといわれる金融経済や投資について、わたしたちは今後、学んでいく必要があるのではないでしょうか。そこで注目されているのが無料の講座「バフェッサ」です。

バフェッサとはどんな講座?

皆さんはバフェッサという言葉を聞いたことありますか。バフェッサという言葉は知らなくても、投資家のウォーレン・バフェットをご存知なのではないでしょうか。バフェッサとは、ウォーレン・バフェットのバフェットと個人で投資を行う方のために誕生した「少額投資非課税制度」であるNISAを合わせた、投資の学校であるGlobal Financial School(GFS)がつくった造語です。GFSがウォーレン・バフェットの投資方法を分析し、日本のNISAに適用する方法を開発しました。

コンセプトは投資の基礎が学べる講座

オンライン証券会社の台頭で、誰でも簡単に投資できる世の中になりました。しかし、誰でも簡単に投資できるのはいいけど、いつ、どんな金融商品を買ったら良いのかさっぱりわからない、という方、実は多いのではないでしょうか。投資について学ぶ機会があれば、そう思う方もいらっしゃるでしょう。バフェッサは投資の基礎を学んでもらうということをコンセプトにした無料の講座です。

バフェッサは無料!だから心配?

「ただより高いものはない」とばかりに、無料の講座を敬遠する方が多くいらっしゃいます。最初は無料だけど、肝心な部分は有料でしかも結構な金額になるのだろう、そんな心配をする方が多いのです。

しかし、バフェッサが無料なのには正当な理由があるそうです。まず、バフェッサを運営するGFSは、投資人口を増やしたいという目的があるのだそうです。

バフェッサの講座内容

バフェッサ

バフェッサの講座内容はどうなっているでしょうか。

  • 世界一の投資家ウォーレン・バフェットについて
  • 投資とは?
  • 新NISAについて
  • 個別株投資について
  • GFS(有料スクール)の紹介

これがバフェッサの概要です。この内容を2時間程度で見られる内容となっています。

バフェッサは無料講座、しかし内容は充実

バフェッサの講義内容は初心者向けに分かりやすいものになっています。しかし、初心者向けとはいえ、内容自体は、投資の専門家から見ても満足できる、これから投資を始めようと言う人が見ておいて損はない内容になっているのではないでしょうか。

バフェッサで無料動画を再生する時に有料講座の紹介があります。有料講座は必要ないと言う方は、有料動画の画面を閉じてしまえば、課金は発生しません。無料のまま講座視聴を終了させることができます。

バフェッサが解説するNISAとは?

バフェット
NISAの公式サイトではつみたてのシミュレーターも利用できる

ところでバフェッサがウォーレン・バフェットの投資手法の解説に加えて講座で取り上げるもう一つのテーマ、「NISA(ニーサ)」とはどんな制度なのでしょうか。

NISAとは2種類の非課税制度

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資して得た利益には約20%の税金がかかります。NISA(ニーサ)は少額投資家の投資を促進するために作られた2種類の非課税制度であり、NISAを利用すると、一定の金額まで利益が非課税になるという制度です。NISAは、少額から投資を始めたい方や、コツコツと資産形成をしたい方にとって、有効な制度だといえるでしょう。

「つみたてNISA」は毎月コツコツ積立投資をする方向けの制度であり、年間120万円まで積立投資で積み立てた金融商品の利益が非課税になります。一方「成長投資枠」は年間240万円まで、個別株や投資信託など様々な金融商品に投資できます。

昨年スタートした新NISA、そのメリットは?

昨年、2024年から新NISAがスタートしました。新NISAでは非課税投資枠が大幅に拡大されています。この新NISAで、より多くの資金を非課税で運用することが可能になります。また従来、NISA口座で保有できる期間には制限がありました。しかし新NISAでは期限が無期限になります。これにより、長期的な資産形成がしやすくなりました。また、「成長投資枠」では、個別株や投資信託など幅広い商品に投資できます。

通常の投資では、得られた収益に約20%の税金がかかりますが、NISAではこの税金がかからないというのもメリットであるといえるのではないでしょうか。

NISAについての詳細は「金融庁NISA特設ウェブサイト」を参照されるとよいでしょう。

バフェッサを申し込むと

無料サービスでよくあるのが、サービスを受けた後に、大量の有料サービスへの勧誘がくることです。自動車販売や住宅リフォームなどの無料一括見積サービスは、一括で査定や見積もりをもらえて便利ですが、その後に各社からかなりしつこい勧誘が来ることが知られています。

メール以外にも、電話やSMSを使った勧誘まであります。さまざまな会社から勧誘が来るので、メールブロックや電話番号ブロックも結構大変です。だから「無料」を警戒する理由になっている人は多いでしょう。

無料の投資講座であるバフェッサの受講登録をすると、確かにメールマガジンに登録されて、受講後に案内のメールが来るようになります。バフェッサ講座受講時に、本人確認に必要ということで電話番号を入力するので、受講後にGFSから電話による案内もあるようです。

しかし、メールマガジンは解除が可能なシステムになっているので、メールマガジンが必要なければ登録解除が可能です。電話の案内は一度だけ電話に出る必要がありますが、その後は希望しなければその旨、伝えることで案内は終わります。

バフェッサ、かつては有料講座

バフェッサ

バフェッサは、現在は無料で見られますが、2020年3月までは5,000円の有料講座でした。

これは、新型コロナウィルスによる社会不安に対する社会貢献の一環として、GFSが無料で公開することになりました。

ネットを検索してみると「バフェッサは無料だから怪しい」、「高額な有料講座に入らされる詐欺講座」、「2時間は時間の無駄」など、バフェッサについて気になる言葉が出てきます。しかし、これらのサイトをよく見ると、別の投資講座に誘導するアフィリエイトサイトがほとんどです。

まとめ

バフェッサという造語の元となったウォーレン・バフェットの投資手法は、実はそれほど特殊な内容ではないのだそうです。バフェットの語録の一つには「風見鶏を見ているだけでは金持ちにはなれない」とあります。ただ、投資を始めるためには、基本的な知識が必要です。

バフェッサの講義プログラムはNISAという言葉は聞くけど、その内容が全くわからない、短期投資と長期投資のメリットやデメリットがわからない、そういった投資の初歩を学ぶことができるコンセプト、内容になっています。

公式サイト

バフェッサ

GFS Education